そもそも悩みって何かしら?
悩みがどこから生まれているのかを知ることから始めるといいよ
私たちは誰もが悩みます。子どもであれ、大人であれ、数々の経験を積み重ねてきた人でも悩みます。なぜ人は悩みを持つのか、それは全部脳に原因があります。私たちの脳は悩むように出来ています。
・不完全性をつくりだす脳の仕組みとは
・脳と心にギャップがありませんか
・固定概念の影響
不完全性をつくりだす脳の認識構造
私たちの脳には認識構造と呼ばれる仕組みが備わっています。
この仕組みがあるからこそ、人生がドラマチックに感じられますが、同時に様々な悩みを生み出す原因となっています。
認識構造の特性
認識構造とは、脳が世界を理解するときに働く仕組みです。 その特性として、「部分情報だけで全体像を認識する」があります。
この特性はあらゆる対象に対して働きます。
様々な対象の中でも、悩みの原因となる対象が自分自身です。
不完全な私
脳が自分自身を認識すると、自分の全体を認識できず、自分の部分情報だけで「〇〇な私」と全体像を決めつけてしまいます。
この私は現実では、条件・状況・環境が変わると、コロコロと評価が変わる不完全な私です。
自己存在の危機や不安
不完全な私だけでは悩みは生まれません。 不完全な私に対して自己存在の危機や不安を感じると悩みへと変わります。
そのきっかけが、出来ない・足りない・分からないです。
他者との相対比較や理想と現実とのギャップの中で、出来ない・足りない・分からないと出会い、何をどのように考えたらいいのか分からない壁が、悩みを確定させます。
脳と心のギャップ
脳は違いを通して物事を理解しようとしますが、「悩み」も違いを捉え理解した結果だと言えます。
その違いが、脳と心のギャップです。
具体的には、理想と現実とのギャップ、思った通りにしたいのに思った通りに出来ないギャップ、自分を現したいのに現わせないギャップです。
心はいつも理想を描きますが、脳は現実を捉えようとします。このギャップが悩みになります。
もし、脳と心が常に同じであれば、悩みは生まれません。
あらゆる事象に対して脳で納得したとしても、心が受け入れることが無ければずっとモヤモヤしたままです。まだギャップにとらわれている状態です。
観点に固定している
観点とは、何をどう思うのかの前提と言えるものです。
親が子どもに接するときは、親という観点から子どもと接してしまいます。 場合によっては一人の人間として向き合わなければならないと分かっていても、その観点を外すことが出来ないことを、観点に固定していると言います。
ジェンダーの問題が話題ですが、どんなに内容を理解しても、次の瞬間には自分の性別から物事を捉えてしまったりします。これも自分の性別に観点が固定していると言えます。
AさんにはAさんの観点、BさんにはBさんの観点があり、私たちは必ず何かの観点から物事を捉え考えています。
悩みがあるということは、ある観点から理解した結果です。別の観点に移動すれば悩みが消えることがあります。
10人が同じ事象と出会ってもすべての人が同じ悩みを持つとは限りません。 しかし観点に固定していると、頭では分かっていても悩みが消えることはありません。
最も固定されやすい観点は、自分自身をどう思うのかのアイデンティティです。
まとめ
この記事で重要なのは、脳がやってしまうことと自分を切り離すスキルを身に付けることです。 脳が自動的にやってしまうことであり、自分が意図していることではないことを、深く理解しましょう。 そうすることで客観性が確保でき、しっかりと観察することが出来ます。
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