分かり合う時代をめざして

信頼関係を深めるために、やってはいけない事を深めるとすべきことが見えてくる

信頼関係を深めるために
waku

信頼関係のつくり方はいろいろあるよね。分かるんだけどな、もうちょっと理解を深めたい

Kuru

やってはいけない事を深堀りして理解を深めてみよう!

仕事でも家族でも、男女間でも、信頼関係が深まるほど人生も豊かになります。ではどうすればいいの?を考える前に、やってはいけない事を深堀りすることで、信頼関係が観えてきます。

✓記事の内容

・人間関係は人生の要
・やってはいけないこと5選
・信頼関係を気付くためにすべきたった一つのこと

目次

人間関係は人生の要となる重要案件

ハーバード成人発達研究所の75年にも渡る追跡調査では、人の幸福や健康を高めてくれるのは、いい人間関係である。と調査結果が発表されました。

仕事やお金、結婚の有無ではなく、心の交流が出来る人間関係があるのかないのかが、幸福の最大の条件であるということになります。

自分がどんな人間関係を生涯にわたり構築できるのかは、人生の要といえるほど、大事なキーワードです。

深い信頼関係を築くためにやってはいけない事

人間関係の中でも、信頼関係は特に幸せと関係が深いと言えます。

ではその信頼関係をどのように築けばいいの?と、考えを進めてしまいますが、大事なのは自分自身の理解が深まることです。

ここでは、理解を深めるために、深い信頼関係をつくる上でやってはいけない事を一緒に掘り下げてみたいと思います。

不安を補うことが関係性の目的ではない

人間は不安を感じながら生きる生き物です。 当然、不安の解消を関係性に求めることは自然なことと言えます。 しかし、人との関係性は不安を解消するためにあるのでしょうか。

人が関係を構築するのは、共に幸せを創造するためです。

ひとりだけでは得ることが出来ない、様々な気付きや発見を通して、幸せな時間、幸せな循環、幸せな実感を生み出すために関係が必要なのです。

関係性の目的を間違うと、深い信頼関係は築くことは出来ません。

自分の正義を押し付けない

人はそれぞれ物事の良し悪しを判断する基準を持っています。 それを「私はこう思う」と対等な関係として伝えるのではなく、「皆そうしている」「これが常識だ」「当たり前でしょう」「何でこんなことも出来ないの」と従わせる伝え方は相手を貶め、信頼関係性を破壊します。

理解力は信頼関係に比例します。理解し合う関係の上でしか信頼関係は成り立ちません。相手を理解し、自分を理解してもらおうとすることが必要です。

信頼関係は正義や正解に従属する関係には生まれません。

自分の尊厳を補うために関係性を利用しない

人は自己存在の不安を常に気にする存在です。 時に、自分の尊厳を守るために、他者の尊厳を貶める行為を行うことがあります。

いじめや誹謗中傷、暴力や虐待などはその一部です。

自分の尊厳を守り、ゆるぎないものにするには、自らの変化が必要になります。 自分の課題と向き合い、人間とは何か、生きるとは何か、どんな自分で在り続けたいのかを問い続けなければなりません。
理解が深いほど、相手との出会いも深くなります。

他者との相対比較によって得られる自尊心は、すぐに消えてしまう偽りの自尊心です。

コミュニケーションは単語の交流ではない

人はコミュニケーションによって、お互いを確認し関係を築いていきます。

コミュニケーションは、単語とその組み合わせで構成されます。 私たちが使う単語には、それぞれ意味があり、概念があります。 しかし、コミュニケーションは単語を交流するものではなく、お互いが伝えたい思いを交流する行為です。

そもそも単語の意味は、何を伝えたいのかによって変わってしまいます。
「孤独」という単語も、「孤独を乗り越えたい」と「孤独は恐怖です」とでは、孤独が持つニュアンスは異なります。
前者では、新しい未来への扉というニュアンス。後者では、存在を脅かすニュアンスとしてとらえられます。

コミュニケーションで信頼を持続するには、その単語の裏に何を伝えたい思いがあるのかと出会う必要があります。

発する単語を聞いて言葉を返していては、目の前の相手とさえ出会っていないことになります。

自分と同じ世界に生きていると思ってはいけない

深い信頼関係は、一般的には、「深くつながっている」「同じ感覚を共有している」「同じ世界とリンクし合っている」とイメージされます。

違いに対してネガティブ、同じに対してポジティブな印象を持たれがちです。

しかし、これは逆効果と言えます。なぜなら同じであってほしいのは願望であり、思い込みだからです。 思い込みにはまり込んだ瞬間に、相手と出会うことが出来なくなり、自分勝手な解釈が始まってしまいます。

自分が見ている世界と同じ世界を相手は観ることは出来ません。
自分が感じていることと同じ感覚を相手が感じることはありません。
自分が理解している事は当然相手も理解出来るものではありません。

完全に一致することは無く、すべて近似値的に近づくだけです。

このどこまで近づいても違いがあるがあるからこそ、相手と出会い関係をつくり続けることが出来ます。

信頼関係を築くためにすべきたった一つのこと

誰もが出来る信頼関係を築き、深めるためにすべきことをひとつに絞ると、「あなた自身がどんな関係性をつくり続けたいのか」を決めることです。

その対象は特定のだれかではなく、人間です。

「あの人とは、こういう関係を…」ではなく、自分も含めたすべての人に対して、一貫してつくりたい続けたい関係とはどんな関係なのかを、しっかりとデザインしておきましょう。

相手によってコロコロと態度が変わる人は魅力的には映りませんよね。

人間関係に迷ったり、嫌な人が目の前に現れたり、大切な人、有名な人誰だったとしても、一貫した関係構築が出来ることは、とても大きな信頼につながりますし、自分の心も平和になります。

第61・63代イギリス首相 ウィンストン・チャーチル

ウィンストン・チャーチルと言えば、第二次世界大戦時にイギリスの首相として立ち、ナチスからイギリスを救った英雄として映画にも描かれた、偉大な政治家です。

当時、ナチス勢力を拡大しフランスを侵略、次はイギリスに危機が迫る中、チャーチルが国民にナチスと戦うべきだと宣言し、過酷な戦いから勝利を勝ち取った歴史があります。

彼が政治をするうえでどんな行動をとり続けたのか、それは、国民に伝える事でした。

自分たちの在りたい姿をハッキリと描き、それをスピーチライティングに時間と労力をかけ、聴衆を見据え、力強い言葉でボディランゲージを交えながら伝えたそうです。

信頼関係の構築はシンプルなほど、国民の心を動かせるほどの力を持つのかもしれませんね。

誠実でなければ、人を動かすことはできない。
人を感動させるには、自分が心の底から感動しなければならない。
自分が涙を流さなければ、人の涙を誘うことはできない。
自分が信じなければ、人を信じさせることはできない。
ウィンストン・チャーチル

まとめ

信頼関係を深めるためにやってはいけないことを掘り下げてみました。

考えてみて気づくことは、自分本意に相手を利用してはダメだ、ということ。もうひとつは、相手の心と出会うことが大切だということでした。

そのために、どんな関係をつくりたいのかを自分のなかで考え抜くことが必要だとお伝えしました。

一緒に成長していきましょう!

信頼関係を深めるために

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