分かり合う時代をめざして

なぜ人は、分かり合えないと傷つくのか【疎通のメカニズム2】

waku

人は分かり合えないと傷つくよね

Kuru

誰もが傷つくという事はそこに秘密があるということなんです

なぜ人は分かり合えないとこんなにも傷ついてしまうのでしょうか。
今回は、なぜ分かり合えないのかの仕組みとどうすれば傷つかなくなるのかについて深堀りします。

目次

何歳になっても分かり合えないことに傷つく不思議

人は何歳になっても分かり合えないと傷つき苦しんでしまいます。 実はこれはとても不思議なことです。

人は様々な経験を通して学び成長します。 特に痛みを伴う経験からの学びは、本で読む学びよりも桁違いの学びがあるはずです。 しかし、70歳を超えても分かり合えず傷つく経験をします。

これは経験を通じて学ぶ以上の何かがないと、分かり合えず傷つくことから卒業できないことを意味しています。

なぜ分かり合えないと傷つくのか

分かり合えない現象に傷つのではなく、分かり合えないことを通して否定的な解析(考え、感情)をした結果、傷ついてしまいます。 不完全を見つけては不完全だと決めつける解析が走ってしまうからです。

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この否定的な解析にスイッチを入れるある思い込みがあります。 それが、「分かり合えるはずだ」という思い込みです。

分かり合えるはずだという思い込みとは

私たちは、自分と同じ世界を相手も見ていると思ってしまいます。 しかし、自分が見ている世界相手は見ることは出来ません。 同じように、相手が見ている世界を自分が見ることは出来ません。 同じ映画を見ても、映画の何をどのように感じ、どんな映画だと決めつけるのかは人それぞれです。

同じように、自分と同じ世界を相手も感じ取れると思ってしまいます。 自分が理解した世界と同じ世界を、当然相手も理解できると思ってしまいます。 しかしそれは思い込みです。

同じ世界を共有しているという思い込みが、「分かり合えるはずだ」という思い込みを生んでしまいます。

分かり合えるはずだという前提から生まれる世界

分かり合えるはずだという思い込みが働くと、「なぜ分かってくれないの?」と思ってしまいます。

この「なぜ分かってくれないの?」が、否定的な解析のスイッチです。 分かり合えるはずだという前提から生まれる世界は、受動的な心の創造性のない世界で、傷つく世界が生まれてしまいます。

分かり合えるはずだと思っているから、そこに期待が生まれ、その期待に応えてくれない相手に感情が動いてしまいます。さらに、それを受けて自分自身にも否定的な解析が働いてしまいます。

・なぜ分かってくれないの
・なぜ話を聞いてくれないの
・なぜ無視するの
・私はバカにされている
・私は受け入れられていない
・私は認められていない

waku

まさしくこれ私だわ

認識構造から観れば努力なしに分かり合うことは不可能

脳が世界を認識するときに働く脳の仕組みが認識構造です。

認識構造には認識のクセという仕組みがあります。 見ている世界のすべては脳が認識した結果になります。 認識のクセは、

・部分だけをとる
・違いだけをとる
・過去とつなげて認識する
・有限化する

認識のクセの4つの条件を通過した世界を私たちは見ています。

映画を見て、感動したと思う人もいれば、安っぽく感じる人もいます。 欠けたアップルと聞いて、apple社を思い浮かべる人もいれば、スティーブ・ジョブズ氏を思い出す人もいます。果物のリンゴをイメージする人もいるでしょう。

何かと出会ったときに、対象のどんな部分を見て、何と比較し、どんな過去のイメージとつなげて理解するのかは、人それぞれです。

認識構造からみれば、自分と全く同じ認識の結果を持つ人はいません。全く違う世界を認識しています。
つまり、脳を持っている限り、何も努力もなしに分かり合うことは不可能なのです。

Kuru

不可能と言い切れるのは突破できることだからです

「分かり合える」前提を「分かり合えない」前提に置き換える

同じ世界を見ている思い込みがあるからこそ、「分かり合えるはずだ」の前提が働きます。
全く同じ世界を見ていないのであれば、努力なしには分かり合うことは不可能という前提になります。

「なんの努力もなしに分かり合うのことはできない」という前提で、世界を考えるとどうなるでしょうか。

相手の見ている世界を理解するには、相手にどんな観点から世界を見ているのかと質問しなければなりません。
さらに、「相手」がその世界をどう思い、どう感じているのかを確認しなければなりません。

「相手」がどんな部分をとり、何と比較し、どんな過去の経験とつなげて理解しているのかを引き出すことで、「相手の認識している世界」を自分の認識に再現することができます。

相手の認識を再現することがコミュニケーションです。
ここで重要なのは、自分の認識している世界ではなく相手の認識している世界です。

分かり合えない前提からはじまる世界

分かり合えない前提から解析をはじめるとどんな世界が生まれるのでしょうか。

分かり合えないのであれば、

・分かり合えない事象で傷つくことは無い
・分かり合えない事象は分かり合えない事象でしかない
・分かり合えない事象は個人の問題ではない
・分かり合えない事象は脳の認識構造が原因
・分かり合えないのが当然、分かり合えるのは技術が必要
・分かり合えない事象には、共通点と相違点がある
・どこまでは分かり合えていて、どこからが違うのかを明らかにすることからはじめればいい

分かり合えない前提からはじめる技術については、今後もお伝えしていきますね。

まとめ

・経験を通じて学ぶ以上の何かがないと、分かり合えず傷つくことから卒業できないことを意味しています。
・否定的な解析にスイッチを入れるある思い込みがあります。それが、「分かり合えるはずだ」という思い込みです。
・同じ世界を共有しているという思い込みが、「分かり合えるはずだ」という思い込みを生んでしまいます。
・分かり合えるはずだという思い込みが働くと、「なぜ分かってくれないの?」と思ってしまいます。
・脳を持っている限り、何も努力もなしに分かり合うことは不可能なのです。
・「相手」がどんな部分をとり、何と比較し、どんな過去の経験とつなげて理解しているのかを引き出すことで、「相手の認識している世界」を自分の認識に再現することができます。

分かり合えるはずだという前提を外すだけで、コミュニケーションの始めのひとこと目が変わります。
分かり合う事は難しいという前提を明確に持つことが出来れば、人間が分かり合えるはずだという前提にどれほど苦しんで傷ついてきたのかも観えてきます。
自分自身や周りのコミュニケーションを客観的に観察してみると、よくわかります。
一歩ずつ、人間を理解していきましょう。

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