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【不完全性主義02】不完全性主義の仕組み 不完全を否定したがるのはなぜか

不完全性主義の仕組み
waku

不完全性主義のメカニズムは明らかになっているの?

Kuru

もちろん!明確に解き明かされています!

不完全な自分に対するネガティブ思考や自己肯定感が低くなる要因の全ては、不完全性主義が関わっています。誰もが陥ってしまう不完全性主義がどのように生まれるのかの仕組みをお伝えします。

✓記事の内容

・不完全性主義の仕組み
・対処法は?
・根本解決にすること

目次

不完全性主義が起こすパターン

不完全性主義主義とは、不完全を見つけては不完全だと否定する状態を指します。

不完全性主義は無意識で働いてしまうため、本人が気が付いたときにはもう、不完全さを否定する解析が始まっていることがほとんどです。

不完全性主義が働いた結果、自己価値が低い、自己否定、誹謗中傷やいじめ、うつなどを起こしてしまいます。
また、口論や喧嘩などの言い合いの時にも出てきやすくあります。

不完全性主義のパターン

・自分の正しさを示すために不完全さを否定する
・本音を隠すために不完全さを否定する
・出来ているところが見えなくなり、出来ていないところだけが目についてしまう
・イヤなこと、嫌いなこと、我慢できないことばかり意識してしまう
・心から生きたい生き方と違う自分を否定する
・信頼のある関係性さえも自ら切ってしまう
・不完全を探し出しては不完全だと否定することを繰り返してしまう

不完全性主義から自由になるには、不完全性主義が生まれる仕組みを理解する必要があります。

不完全性主義の仕組み

不完全性主義は誰もが持っています。 その仕組みは脳の認識構造が関わっています。

認識構造は部分情報だけで決めつけてしまう

私たちの脳は世界を理解する時に認識構造が働きます。

脳は部分情報だけで全体像を決めつけてしまいます。

例えば、今自分が見ている背後を見ることは出来ません。 また、目で見ている色を音で聞くことは出来ません。
他にも、スマホと聞いて馬をイメージすることはありません。
人を目で見ても、その人の思いまで理解することは出来ません。

一部の情報しか知らないのに、人や自分を決めつけてしまうことを誰もがしています。
あらゆる存在や現象、単語ひとつについてなど認識できるすべてのことに働きます。

自分に確信が持てなくなる

自分を理解する時にも、認識構造は常に働いています。
自分自身を理解しようとする時に、何が起きるのでしょうか。

どれほど自分を深く理解したとしても、それは部分的な理解です。
すべての条件・状況・環境で通用する理解とはならないため、必ず不完全さが生まれてしまい、確信が持てなくなります。

認識構造が働く限り、すべての条件・状況・環境に適用する確信を持つことはできません。

足りない何かを補おうとする

自分自身に確信が持てなくなると、その足りない何かを補おうとし始めます。
その結果、不完全性主義のパターンが、本人の意思とは関係なく勝手に動き出してしまいます。

自己肯定感の向上や不完全な自分を変化させようとするのは、すべてこの補おうとする意識による行為です。

最も安定的な補い方

足りない何かを補うためには、不安定な手段よりも、安定的な手段を探そうとするのは自然なことです。

欠乏感を他者に求めたり、価値あるものを身に付けたり、常に癒される存在を側に置いたりと、様々な補う手段があります。しかし多くの手段は、必要な時に瞬間的に自由に補ってくれるものではありません。

窮地に立つ経験が多ければ多い人ほど、最も安定的な補う手段を強く求めます。

その最も安定した補う手段とは、不完全さを否定する「解析」です。
解析とは、考え・感情・イメージの総称です。

不完全さを否定する解析がなぜ安定的なのでしょうか。

・自分以外の存在や現象は思い通りにならないが、自分の解析はいつでも自由にできる。
・現実の世界では、不完全さを指摘する情報に溢れている。
・不完全さを否定する解析は、人生の中でたくさん周りから言われてしまうため、参考にするやり方がいくらでもある。
・不完全さを不完全だと否定する解析には、説得力があり優位性を感じやすい。
・不完全を不完全だとする指摘は間違いがない。

自分の確信の不完全性を補うために、最も安定した補い方が、不完全性を不完全だと否定する解析です。

不完全さを感じ、補おうとする行為は、幼少期の親との関係から始まります。
思春期を越え成人になる頃には、不完全性主義は定着しています。

不完全性主義の対処法

不完全性主義は、無意識である脳の認識構造よって起きるため、克服するのは簡単ではありません。
しかし、仕組みとして説明出来ることはすべて、解決する手段があります。

克服するために必要なステップを紹介します。

認識構造の仕組みの理解

認識構造の仕組みによって起きるのが不完全性主義です。
先ず、認識構造によって不完全性主義が起きてしまう仕組みを理解することが必要です。

ついつい、「自分が原因で不完全を否定してしまうんだ」と思ってしまいますが、その解析が不完全性主義そのものです。

自分が原因ではないこと、認識構造の仕組みが原因であることを明確に理解しましょう。

仕組みによる観察

仕組みが理解出来たら、理解出来た情報を使って日常を観察しましょう。 観察するには問いを持つことが必要です。

主に不完全さををどう思い、何を感じ、どんな考えを走らせているのかを観察します。

・不完全さにどんな反応をしているのか。
・不完全さに気付いた時に何を感じ、思っているのか。
・脳の認識構造の仕組みが、不完全さを生み出していることが観えているか。
・なぜ、不完全さを否定しようとしているのか。
・不完全さを不完全だと否定し続ける先に、どんな未来があるのか。

対象との出会い直し

不完全性主義が働いている時は、「不完全」しか見ていません。 話し相手や取り組んでいることに集中できていません。
しっかりと出会うべき対象である、相手や取組みと出会い直す必要があります。

話し相手であれば、「相手が何を伝えようとしているのか」「どんな思いがあるのか」「相手は今この瞬間、何を感じ思っているのか」などと出会うことが必要です。

取り組みであれば、「取り組みのゴールや目的は何か」「何を解決しようとしているのか」「どんな思いを持った人が関わっているのか」「必要な段取りとは何か」を考えなければいけません。

不完全性主義から脱するには、不完全と出会っている状態から、出会うべき対象を変えることです。

不完全性主義を根本的に解決するには

日常を観察し確認することから始まる

不完全性主義から自由になれば、自己否定や自己価値の低さ、誹謗中傷やイジメ、さらにあらゆる尊厳を毀損する行為を解決することが出来ます。

不完全性主義の根本的な問題は、認識構造に振り回されていることです。
認識構造が働く限り、部分情報だけで全体像を決めつけてしまいます。
そのため自分に確信が持てず、不完全性主義へと波及してしまいます。

まずは、日常生活の中で、不完全を否定していることを確認しましょう。
その時に、不完全を否定する原因が自分にあるのではなく、脳の認識構造が原因であることの理解を深めましょう。

理解と腑に落ちる実感を通して、何を変えるべきなのかが明確なります。 このステップが変化の準備になります。

根本的な変化

根本的な変化そのものは、自分自身で行う必要があります。 そこに行くまでに、考える力と観察する力を身に付けなければいけません。

考える力と観察する力は、仕組みを深く理解するところから始まります。

根本的な変化には、認識構造を前提に解析してしまう「認識構造に固定されている状態」から、「認識構造の外に自分自身を移動させる変化」が必要です。
その変化をオールゼロ化と呼んでいます。 オールゼロ化は認識技術nTechによって可能であり、根本解決を案内しているのがONECYCLE7です。

根本的な変化に興味がある方は、お問い合わせからご連絡ください。

ありがとうございました。

およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に不幸になっている心です。
セネカ(ローマ帝国の政治家、哲学者)

まとめ

・不完全性主義主義とは、不完全を見つけては不完全だと否定する状態。
・脳は部分情報だけで全体像を決めつけてしまう。
・認識構造が働く限り、すべての条件・状況・環境に適用する確信を持つことはできない。
・自分の確信の不完全性を補うために、最も安定した補い方が、不完全性を不完全だと否定する解析。

自分の確信を補うために、最も安定した補う手段が、不完全を不完全だと否定する解析だというのは、誰もが驚き、納得する内容です。

変化の第一歩は、日常で不完全を否定している解析を確認することです。 さらに、その原因が自分にあるのではなく、脳にあるのだと理解を深めることで、変えるべき対象が明確になってきます。

不完全を否定する手段では、確信が持てないことを何度も確認し納得する必要があります。

不完全性主義は誰もが必ず克服できるものです。

不完全性主義の仕組み

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