分かり合う時代をめざして

【不完全性主義の深堀り③】不完全性主義チェックリスト 現在地の確認と対応

不完全性主義チェックリスト
waku

自分の不完全性主義度合いをどうやって調べたらいいのかしら

Kuru

チェックリストをつくったよ

不完全性主義は誰もが持っている要素です。
不完全性主義にハマり込んでしまうと、自分だけではなく、周りの人も巻き込んで、不幸な生き方へ突き進んでしまいます。自分をチェックしながら、観察力と思考力を身に付けていきましょう。

✓記事の内容

・チェックリスト5
・結果の診断ポイント
・診断別対処法お伝えします

目次

不完全性主義チェックリストとは

脳を持っている人であれば、誰もが不完全性主義の要素を持っています。

不完全性主義が強く発動していると、自己否定や自己肯定感の低下、うつなど、自分の行動を自分で止めてしまいます。 そればかりか、周囲の人間関係にも、誹謗中傷的な発言を繰り返したり、心を傷つけてしまったりと、悪い影響を与えやすくなります。

不完全性主義の自覚がない場合でも、潜在的に根深い課題を持っていることがあります。

チェックリストで自分の現在地を確認しつつ、自分の自由度を広げる一歩を歩みだしましょう。

不完全性主義を改善するには

不完全性主義を変えていくには、前の記事でもお伝えした通り、観察する力が必要になります。

不完全性主義とは、脳が勝手に決めつけ、その前提のまま、解析を行ってしまうことです。

例えば、自分の認識する世界と相手が認識する世界は、まったく異なります。
しかし、どうしても自分が見ている世界と同じ世界を、相手も見ている。
自分が感じたことは、相手も感じることが出来る。
自分が理解している世界は、当然相手も理解出来る。
そんな思い込みをしてしまいます。

この思い込みを前提にすると、分かり合えないという感情に苦しむことになります。

自分がいま見ているものは何か、捉えているものは何かをじっくりと観察し、考える力が必要です。

不完全性主義チェックリスト

不完全性主義チェックリストPDFファイル

不完全な自分の自覚

・自分は不完全だと思っている。
・不完全な自分を変える必要性を感じている。
・自分の不完全さをすぐに補いたい。

不完全さについて

・完全は〇で不完全は×と思っている。
・自分は正しい、間違っていないと信じたい。
・不完全を指摘されることは受け入れられない

意識の傾向

・出来る事よりも、出来ないことが目に付く。
・ダメ出しが頭に思い浮かんでしまう。
・事実確認よりも、否定することから考えが始まってしまう。

関係構築

・不完全さを否定すれば優位な関係になると感じている。
・自分の不完全さを指摘されると、相手の不完全さを指摘しようとする。
・不完全ばかりが見えてしまい、信頼できる関係も絶ってしまう。

自分をどう思うのかについて

・自分の不完全さを否定し続けている人生だと思う。
・本音を共有できる人がいても孤独を感じてしまう。
・自己存在の意味や価値をずっと探している。

チェックリスト ポイント診断

1チェック=1ポイントで計算

10-15ポイント:強烈な不完全性主義

常に働いている状態。
自分と他者に対して強い言動やプレッシャーをかけてしまう。
疲労や我慢、被害者意識が強く、感情が爆発しそうになる。

5-9ポイント:不完全性主義

条件によって働く状態。
不完全さに直面する状況の時に働きやすい。
自分に対する不安や恐怖心を抱えている。
出来ない、分からないことに直面すると行動が止まってしまう。

1-4ポイント:潜在的不完全性主義

自分でコントロールできる状態。
考え方次第で課題を乗り切ることが出来る。
知らない間にストレスをため込みやすい。
本音を言えば、不平不満が出てしまう。
自分では対応できない根深い課題を抱えている。

診断別対処法

強烈な不完全性主義の方は

まずは、自分がどんな課題を持っているのかを明確にするところから始めましょう。

自分が変化できるかできないかのポイントは、自分のことだと実感できるかどうかです。

今の自分で在り続けている、根本的な課題を明確にし、その課題と認識構造がどのように関係しているのかを通して、理解を深めていきましょう。

基礎力がしっかりと身に付けば必ず変わることは出来ます。

不完全性主義の方は

知らず知らずのうちに、不完全を見つけては不完全だと否定する解析が働いています。

条件反射で不完全性主義が働く奥には、思い込みや決めつけがあります。
自分がどんな思い込みや決めつけをしているのかを観察する力を持つと同時に、自分の言葉で説明したり解析出来る自分哲学を育てていきましょう。

解析は、過去のデータバンクの中にある情報に基づいて働きます。

意図的な概念を多く蓄積することで、不完全性主義は改善します。

潜在的不完全性主義

自分の世界については、統制出来ていても、関係性の構築や人を育てる点において、課題を持ちやすいタイプです。

全ての人の共通の仕組みである、脳の認識構造をどのように超えていくのか、その理解と実践が深まれば深まるほど、多くの人に貢献できます。

自分が最も解決すべき問題とは何か、という、問題意識を明確に持つことで、社会という単位に影響を与えることが出来るになります。

人生には選ばなければならない瞬間がある。自分自身の人生を充分に、完全に、徹底的に生きるか、社会が偽善から要求する偽の、浅薄な、堕落した人生をだらだらと続けるかの、どちらかを。オスカー・ワイルド 

まとめ

・脳を持っている人であれば、誰もが不完全性主義の要素を持っている。
・周囲の人間関係にも、誹謗中傷的な発言を繰り返したり、心を傷つけてしまったりと、悪い影響を与えやすくなる。
・不完全性主義を変えていくには、前の記事でもお伝えした通り、観察する力が必要。

不完全性主義のチェックリストをご紹介しました。 不完全性主義の要素は誰もが持っています。
不完全性主義は、心や尊厳に良い影響を与えません。
不完全性主義の要素を無くすことができれば、幸せな生き方や関係を持続できます。 一歩ずつ、不完全性主義を克服していきましょう。

不完全性主義チェックリスト

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