分かり合う関係って何をどのように考えればいいの?
すべての人に共通している脳の認識構造を使います
私たちが最も影響を受けているものがあるとしたら、それは脳です。脳からの影響は100%であり、逃れることも拒否することもできません。しかし、脳がどのような影響を与えているのかよく知りません。今回は、脳がどのような影響を私たちに与えているのかを考えていきます。
・脳の認識構造とは
・認識のクセと解析サイクル
・コミュニケーションに与える影響
脳の認識構造とは
認識構造とは、脳が世界を理解するときに常に使う脳の中にある仕組みです。 人間ならだれもが使っています。言語や文化、宗教や性別、年齢の違いがない仕組みです。
認識構造は認識のクセと解析サイクルの二つの仕組みを持っています。
認識のクセと解析サイクルの関係は、認識のクセが海だとすると解析サイクルはお魚の関係です。
認識のクセが土台となり、その土台の上で機能するのが解析サイクルになります。
認識構造を理解することによって、自分や相手が何をみているのか、どうとらえているのかの認識を観察することができます。 認識構造は、観察や創造するときに使います。
認識構造に基づいて観察することで、主観的な世界を言語化し客観的に整理することができます。
認識のクセとは、解析サイクルとは
認識のクセは、認識技術nTechの創始者であり令和哲学者でもあるNohJesu氏によって発見されました。
この発見があるからこそ、疎通の課題を解決することが出来ます。
認識のクセ
認識のクセには4つの項目があります。
・部分だけをとる
・違いだけをとる
・過去とつなげて認識する
・有限化する
私たちが見ている景色は、五感覚でインプットした情報を脳で処理をして、色や形、動きや音が現わしています。
その時に働く仕組みが、認識のクセです。
解析サイクル
解析サイクルは、認識のクセが働いた後に走る仕組みです。
Whatを決めつける
→条件・状況・環境と照らし合わせて解析する
→結論を出す
→結論が過去のデータバンクにインプットされる
解析とは、考え、感情、イメージのことを指しています。
脳は目の前にある存在や現象を名前を付けて理解しようとします。 これが解析の始まりです。
認識のクセで部分を取って、過去とつなげて理解しようとした後に、単語を付けて解析サイクルが走り出します。
なぜ認識構造を知る必要があるのか
私たちの日常のすべては、脳の認識構造を必ず通過しています。 悩みや問題解決の方法、考え方のクセや判断基準などはすべて、認識構造の仕組みが働いた結果です。
認識構造を理解し使えるようになることで次のようなメリットがあります。
・自分を好きになる
・人間関係を楽しむことをあきらめない
・心の平和を自分で守る
・生きる面白さに気付く
・新たな自分に気づく発見する
・自分哲学を持って生きる力を身に付ける
・心から創りたい世界をつくれる
・分かり合えない悩みから自由になれる
認識構造が影響を与えている事例
人生を通して大きく影響を与えていることの一例をご紹介します。
・自分自身に確信を持つことができない
・愛してほしいや認めてほしいなど、他者に求めてしまう
・他者と意思疎通することが難しい
・分かり合えないことに深く傷ついてしまう
・自己否定や他者否定など否定的な考え感情が止まらない
・正解を求め探してしまう
・自分が何者でどう生きていけばいいのか分からない
認識構造を理解し使えるようになることで、これらの事例が解決するだけではなく、今までに悩んだことがすべて新たな自分の世界を生み出す糧になります。
コミュニケーションでの認識構造の使い方
私たちの日常の中で脳を使っていない時はありません。
常に認識のクセが働いています。
どのように使うのかの一例としてコミュニケーションの場面を紹介します。
相手にも自分にも使えます。
✓どの部分を取っているのかを確認する
認識のクセは必ず部分を取ります。相手が話をしている内容もある部分についての話ということになります。何の話をしているのかを確認できることは重要です。
また同じように自分が話をする場合も、まず初めに、何の話をするのかを明らかにしておくと、それだけでとても聞きやすくなります。
✓過去のデータバンクにない情報は理解できない
認識のクセで過去とつなげて理解するため、過去のデータバンクにない情報は自動的に「分からない」と解析されます。
この場合は、情報が足りなくて理解できないため、情報を追加して補うようにしましょう。
✓違いを明確にすると理解しやすい
Aプランでは〇〇、Bプランでは〇〇。と対比して比較できる情報を示すことで脳は理解しやすくなります。
Aプランでは〇〇とだけ言われても、何をどう考えていいのか分からなくなります。また、何と比較するのかによってどう理解するのかも変わります。
✓分かり合えない前提から始める
コミュニケーションでのマイナス感情はすべて、分かり合えるはずだ、分かり合えて当然という前提から始まっています。
ですが認識構造からみれば、どの部分をとらえ、過去のデータバンクとどのようにつなげて理解しているのかを完全に一致させるのは不可能だと分かります。
何の努力もせずに分かり合うことはとても困難であることを前提とすることで、認識のズレや誤解にいちいち反応せず、どこまでが分かってどこからが分からないのかを確認し合うコミュニケーションが可能になります。
認識構造を使うことで、いままでモヤモヤ、イライラしていたことがスッキリします。
今後も、疎通に関する情報を発信していきますので、ご期待ください。
まとめ
多くの人が分かり合えないことに心をすり減らしています。 そのストレスを解消するために多くのエネルギーを消費しています。
そのエネルギーを自分の生き方を実践していく方向へ切り替えることができたら、それは人の生きる自由度を拡大させることになります。
認識構造は人間ならだれもが使っている仕組みです。 認識構造を深く理解すればするほど、驚くような発見があります。
自分にも、相手にも使える認識構造の理解を今後深めていきましょう。