分かり合う時代をめざして

【書評】中途半端な絶望をいつまで繰り返すのか-心感覚-

waku

NohJesuさんの新刊がでたそうね

Kuru

心感覚と書いてシンかんかくと呼ぶ本だよ

0=∞=1という宇宙最大の大発見をし完全学問を確立した令和の賢人NohJesu氏の著書。哲学的に「正しい絶望」と出会うことで、「究極の希望」に出会う内容です。

目次

正しい絶望と中途半端な絶望

質問者とNohJesu氏とのやりとりでテンポよく展開されます。

本の内容をシンプルに表現すれば、中途半端な絶望を繰り返しているから、悩みが尽きることが無い。正しい絶望を経験すれば、二度と中途半端な絶望と出会うことのない正しい希望を得ることが出来るという内容。

話の展開はまず、これまでの絶望を知ることで、現在地と原因を紐解いていきます。
次に正しい絶望とは何かを知ること。これは処方箋といえるものです。
最後に、正しく絶望した後はどうなるのかを、現在直面している社会問題などを題材に語られています。

私たちは生まれた時から脳というVRのヘッドセットの中にいる

VRとはバーチャルリアリティーの略で、ゲームやテクノロジー分野で使われている未来技術です。

脳は、VRを付けている時は、見ている世界が現実ではないことが分かっていても、知らないうちに現実だと錯覚してしまいます。
実はこれと同じように、私たちが見ている現実という世界は、脳が映し出している世界でしかないこと。 私たちは様々な苦悩の中ですぐに癒しを求めるけれど、その危機的な状況をどうすれば突破できるのかという問いに、著者であるNohJesu氏は答えています。

人間は「正しい絶望」が出来ていなかった。だから、中途半端な絶望で傷だらけになっている。

waku

完了しているのかまだ道の途中なのかは大きな違いがあるわね

誰もが1分1秒も同じ画面を見たことはない

自分が見ている認識画面を誰とも共有することが出来ないことを指摘しています。
同じカップを複数の人が同時に見ていたとしても、認識している画面は人それぞれでしかない。
物理の宇宙はひとつ、でも意識の宇宙は人それぞれ。
誰もがひとつの宇宙に生きていると思うのは、五感覚と脳による壮大な勘違いでしかありません。

あなたと同じ画面を見ている人は一人もいないのです。

Kuru

確かに、誰かの見ている世界を見たことも、誰かの聞いている世界を聞いたこともありません

ありのままを一度も見たことはない

目で見える範囲には限りがあります。
可視光線は見ることが出来ても、電波やX線を見る事は出来ません。
また、光を見る目では、光の速さを超えた今ここを見る事も出来ません。
目と対象に距離がある限り、時間差が必ず生まれ、それは過去の姿を見ていることになります。

現実とは脳というVRのヘッドセットが見せる虚構だったのです。

waku

この章に認識のクセも出てきていたわね

生命のDNAとは異なる文化のDNA

文化DNAには2種類あり、人間はずっとその内のひとつだけを使っています。
それは、同じ視線を共有することが出来る、共同注意というものです。
共同注意が出来ることで、人間はチームプレーが可能になり、力の強い相手にも勝つことが出来ます。
この共同注意の特徴は戦い上手ということ。
これは敵をつくることで団結するため、人類の歴史は争いが絶えなかったのです。
また、認識する側の出発がバラバラという特徴も持っています。

いつも何らかの敵が存在するので、自ずと争いが絶えない日々になります。

Kuru

文化DNAのもう一種類は3章で出てくるよ

なぜ中途半端な絶望を繰り返すのか

何を解決しようとしているのか分からずに、脱出ばかりを考えているのが人間の現在地です。
幸せになりたい、幸せにしてあげたい、誰かの役に立ちたいと懸命に生きてきたのに、思った通りになれず多くの人がもがき続けています。
なぜその問題が起きるのかを考えずに、解決しようとする前進中毒にはまり込んでしまっています。 この現在地を変えることが出来るのが、正しい絶望です。

この状態で分かり合うことは、これまでもこの先も無理です。

とても読みやすく、話が後半に進むほどに内容が濃くなってきます。
本を読むと、世の中に溢れている情報がどれほど、現在地を変化させようとするのではなく、苦しい痛みをいかに取り除こうとしているのかがよく見えてきます。
同じような悩みや違和感の繰り返しから抜け出せない、本気でそこから卒業したい人にはぴったりな内容です。
正しい絶望である、もう一つの文化DNA「女性性文化DNA」をぜひとも活用していきたいところです。

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