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【思考力の深堀り③】Think3.0創造主が持つべき思考

Think3.0創造主が持つべき思考
waku

完璧な思考ってあるのかしら

Kuru

完璧な思考はないけど、完全から始める思考あるよ

多様性に沿った流動的多様性思考Think2.0では解決できない、根本的限界を突破でき、意思疎通や不完全性の課題も解決できるThink3.0とは何かをお伝えします。

✓記事の内容

・人間の思考基準の歴史
・Think3.0の特異点
・生き方はどう変わるのか

目次

人間の思考基準の歴史

人類歴史の中で様々な思考基準が生まれています。 どの基準もひとつの歴史をつくり、今現在の私たちにも影響を与えています。

Think3.0は、それらの思考基準を内包し新たな自由度を与えるものになるはずです。 人類歴史の思考基準を簡単に振り返ってみましょう。

神話:各地域、各部族でそれぞれの神話がある。共同体の秩序をつくる大きな軸となっていた。
限界:地域間、部族間の交流が増えた時に、神話のズレが争いの火種となる。

哲学:神話に変わる共同体秩序をつくり統治する基礎となった。人が知を深める基盤となった。
限界:一部の人だけが行使できる内容だった。

宗教:主にキリスト教。一般の人にも理解できる形で知識体系を広がるきっかけをつくった。
限界:宗教対立の火種や権力者との癒着により、多くの命が失われた。

科学:ルネッサンスが起き、一般の人に豊かさが分配されるようになった。科学技術は産業革命を生み、教養や生活レベルに大きな影響を与えた。
限界:帝国主義や世界大戦を招き、多くの破壊をもたらした。

情報:パソコンやインターネット、スマホの登場により、情報が世界の中心となる。多様性が加速し、人々が尊厳について深く考えるようになった。
限界:個人が個人に対する誹謗中傷やいじめが社会問題になるほど、孤立と尊厳の毀損がまん延している。

超えられない根本的限界

人類歴史の中で、人は様々な自由度を獲得してきました。 時には絶対的な権力に対しても、戦いを挑み、大きな変化を獲得してきました。

しかし、どんな思考基準や思考法を用いても、突破できない根本的な限界があり、尊厳の毀損から自由になることが出来ていません。

ここでは、「認識の限界」「言語の限界」「観点の限界」の3つの根本的限界をご紹介します。

認識の限界

認識の限界は、脳の認識構造の仕組みに基づく限界です。

脳の認識構造には、「部分情報だけで全体像を決めつける」「経験知から自由になれない」「考え感情を重ね続けてしまう」の特徴があり、私たちは常にその影響下にあります。

この特徴によって、「人と分かり合えない」「自己不信」「自分の考え感情に振り回される」「行き過ぎた我慢」「他者への誹謗中傷」など、心から望んでいない事象を自ら作り出し傷ついてしまいます。

しかし、この影響については自覚できず、個人の問題として対応し、結果的に尊厳を毀損する共同体秩序をつくりだしています。

言語の限界

言語の限界は、言語が持つ仕組みに基づく限界です。

脳は、存在や現象に対し名前を付けて理解しようとします。 事象に対して名前を付けた瞬間に、名前を前提として思考が動き出します。 その瞬間から、事象とは切り離された虚構の世界で物語を描いてしまいますが、私たちはそれに気付いていません。

このため、どんな思い込みだとしても、勝手な決め付けだとしても、気付くことなく思考は働き続けてしまいます。

その結果、「誤解」「被害妄想」「うつ」「自己否定」など、事実とは異なる虚構の世界に入り込み、孤独に苦しんでしまいます。

観点の限界

観点の限界は、解析構造に基づく限界です。

現実の世界のすべては、観点から出発し構成されます。 どんな観点から出発するのかで、同じ事象でも全く異なる世界として表現されます。

相手や自分、事象を深く理解するには、観点をどのように取り扱うのかが重要になりますが、どの観点を選択したとしても、問題を生み出す原因になってしまいます。

観点を認知できる場合では、立場チェンジすることは出来ても、相手の観点と完全に一致することが出来ないため、意思疎通のズレは解消できません。 観点を認知できなかった場合では、相手に対しても自分に対しても、深く理解することが出来ません。

観点が同質性の場合では、個性がなくなり、異質を排除する傾向が強くなります。 観点が異質性の場合では、関係を構築することさえ困難となり、強力な共同体秩序が必要となります。

このように、観点には対称的な6つの問題があり、関係構築や理解を阻害する原因になっています。

観点の対照的な6つの問題
・観点の非認知と認知の問題
・観点の異質性と同質性の問題
・観点の流動性と固定性の問題
・観点の他発性と自発性の問題
・観点の否定と肯定の問題
・観点の不完全性と完全性の問題

Think3.0の特異点

Think3.0は、「認識の限界」「言語の限界」「観点の限界」の3つの根本的限界を超える特異点を持っています。これらの限界は、Think2.0の流動的多様性思考でも解決することは出来ません。 突破する特異点が「0=∞=1」です。

0=∞=1とは

0=∞=1は、源泉動きとも呼ばれています。認識技術nTech創始者のNohJesu氏によって開発されました。

私たちの世界が何から生まれ、真に実在しているものは何かを解き明かした数式が、0=∞=1です。

世界が何から出来ているのかを解明するために、細かく分け続けると、最終的には「無」とは何かの説明に迫られます。 それもただの無ではなく、多彩な「有」を生み出す「無」とは何かとなるため、単元的な解釈では説明できない領域となってます。

これまで人類が様々な文体で表現してきた源泉を、多元性を生み出す動きの概念で説明可能とし、イメージと論理で理解可能にしたのが、0=∞=1です。

オールゼロ

0=∞=1は、多彩な有を生み出す無でした。 別の表現をすると、0=∞=1は、あらゆる単語や概念、存在や現象、時間や空間をも生み出す素材です。素材という点においてすべて同一と説明できます。

私たちは、認識や言語、観点を使い生活していますが、これらの限界が、分かり合えない事象を生み出したり、自分に確信が持てず、悩みや課題に心が振り回される結果となってしまいます。

0=∞=1を得ることで、この限界をオールゼロ化させ、限界や問題がないところから常に観始めることが出来ます。さらに、オールゼロ化したところから、どのように限界や問題、悩みが生まれるのかを観察が可能になります。

完全疎通

例え、自分自身の悩みが一切消えたとしても、周りの人との関係は別の話です。

自分が見ている世界と同じ世界を、相手は見ているわけではありません。
自分が感じている世界と同じ世界を、相手も感じることは出来ません。
自分が理解した同じ世界を、相手が理解することは出来ません。

この原因は、脳の認識構造にあり、近似的最適化はできても、完全に一致することは出来ない限界があります。

0=∞=1によって、「完全な一致」から意思疎通ができるため、これまでの「違いがある前提」からいかに一致させるのかのアプローチとは違い、構造的な意思疎通が可能になります。

使用する言語1-5-1

Think3.0では言語が変わります。

Think1.0では、主語+述語。Think2.0では、海とお魚。Think3.0では、1-5-1です。

「主語+述語」も「海とお魚」も、部分を切り取る言語となります。

春といえば、満開の桜を思い浮かびますが、春の桜は、「つぼみが膨らむ」「花が咲く」「満開」「花が散る」「葉桜」と、一連の流れがあります。 また、春も季節の移ろいの一部を表現しています。

このように、私たちが使う単語は、一連の流れの部分を切り取っています。

Think3.0の1-5-1は、0=∞=1から出発し、5段階の仕組みに沿って解析(思考、感情、イメージ)します。つまり、無から出発し、どのような有の世界をつくるのかを構築する、創造の言語です。

Think3.0で変わる生き方

Think3.0は、完全な「無」から「有」を観察し構築できる考え方です。

現象的から本質的な思考へ

この考え方を身に付けると、悩みの全てや世の中の情報知識のほとんどが、何かを「有る」前提としていることが分かります。 この「有る」ことが悩みや問題の前提になっているのですが、ほとんどの場合、この前提となっている「有る」について、説明することも理解を深めることもありません。

例えば、ジェンダー問題の前提と言えば、男女の性別です。「男」「女」「性」を当然なものとしているため、「男とは何か」「女とは何か」「性とは何か」について、理解を深める議論はありません。

Think3.0から考えた場合、「なぜ分ける必要があるのか」と問うことが出来ます。 合理的だから分けるのか、効率がいいからわけるのか、人権のために分けるのか、尊厳を重視しているから分けるのかと、様々な説明が可能ですが、これらの問いに対し、生命科学としての側面から説明するのではなく、「分けることで何を得ようとしているのか」という本質へと問いを向けることが出来ます。

合理的な観点から分けるのであれば、合理的とは何を指しているのかと、さらに詰めることが出来ます。 尊厳の観点から分けるのであれば、尊厳を重視するため分けたのなら、なぜ尊厳が失われているのかと、問うことが出来ます。

このように考えていくと、「有る」前提で社会や関係性、尊厳に取り組む考え方に、限界があることが理解でき、本質から考えることの大切さが観えてきます。

概念の構築が生き方の要に

Think3.0を身に付けるということは、概念の構築が生き方の前提となります。

「私にとって生きるとは何か」を明確にすることが出来れば、その前提に基づいて、解析を走らせ、一貫性のある結論や判断を導き出すことが出来ます。

概念を構築できる能力があれば、他者の概念について質問し引き出すことも、議論し合うこともできます。

パートナーシップやチームプレーなども、概念から構築できるため、価値観の相違や方向性の修正など、柔軟に取り組むことが出来るでしょう。

現在の社会を観た時に、様々な「有る」前提が時代の変化に対応できず、生き方の多様性を阻害させているように見受けられます。

ここから先は、ひとり一人がThink3.0を身に付け、まず自分の生き方を本質から立て直していくことで、一貫した面白味のある生き方を楽しみ、関係性へとその楽しみを広げていけたらと思っています。

Think3.0創造主が持つべき思考

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